スプレー塗装用水洗ブースの循環水に少量添加して、水面・水中に浮遊する塗料をフロック化し、分離浮上させます。
マイノール D-750はアルカリ性のブース処理剤です。
従来品と比べフロック化する速度が速く、浮上性、分離性、脱臭性、耐腐敗性、防錆性など全ての項目において性能を大きく向上させました。
スプレー塗装用水洗ブースの循環水に少量添加して、水面・水中に浮遊する塗料をフロック化し、分離浮上させます。
また、大気中に塗料微粒子の飛散を防止し、生成したフロックを除去することにより、ブースの用水は常に透明で更新時期が延びブース特有の臭気も解消されます。
冬場でも数分でフロック化します。溶け残りや液流の弱い箇所に本製品の粉などが滞留しにくくなります。
従来品では沈降してしまっていた顔料を多く含む塗料も浮上させる能力があります。
従来品と比べ塗料ミストの分離性が向上しておりますので、これまで透明感が得られにくかった循環水の透明度が上がります。
従来品より脱臭性を向上させました。これまで消臭剤であるマイノール DN-3を併用する必要があったブースについても本製品の単品使用で臭気は大幅に改善されます。
これまで腐敗しやすかったアクリル系塗料を含有する循環水にも対応できるようになりました。また、休日や連休明けに強まる独特の腐敗臭(硫黄臭)の発生が大幅に低減します。
従来品の防錆力を格段に高めました。これまで防錆剤であるマイノール KC-20を併用する必要があった錆やすいブースにつきましでも本製品の単品使用で対応可能です。
従来品に比べ凝集成分を高濃度化しましたので、薬剤使用量が低減できます。
❶ 初期投入量としてプース処理剤を0.05~0.1%(容量%)投入します。(0.5~1.0 L / 用水1トン当り)
※1 従来品に併用していた防鏑剤「マイノールKC-20」の添加は基本的に不要となります。
❷ 塗装開始後は、プース処理剤を毎日0.5~1.0 L程度投入して下さい。
(オーバースプレー量が100L/日を超える場合は、オーバースプレー量に対し1.0~2.0%量を目安に投入してください。)
❸ 用水が濁ってきた場合は、投入量を1.5~2倍に増量して数日間様子をみて下さい。
用水に透明感が戻ってきた場合
用水が濁ったままの場合
弊社にて用水の状態を確認します。
原因の究明、対応策をご提案します。
❹ 用水の透明感が維持するように、投入量を調整して下さい。
(塗料の種類や量、プース設備などによって最適な投入量は異なります。)
❶ ブース用水について簡易試験を行ない、ブース処理剤の必要添加率を算出します。(0.1~0.3%程度が標準です)
下段の「ブース処理剤簡易試験方法」を参照下さい。
❷ ブース用水について簡易試験を行ない、ブース処理剤の必要添加率を算出します。
(一度に多量投入すると回収フロックが多量になる為の必要量です。)
用水5トン必要添加率0.2%の場合。 5トン×0.2/100=10 L ブース処理剤10Lが投入予定量です。
❸ 投入予定量を2週間の稼動日散で分割します。(一度に多量按入すると回収7日刊が多量になる為)
分割した控入予定量+0.5 Lを1日の投入量として決定します。
投入予定量が10Lの場合。2週間で10日稼動するとして、10Kg÷10日=1L/日 ブース処理剤1L/日+0.5L=1.5L/日
❹ 二週間後に用水が透明になりますので、投入量を0.5L日に減らします。
その後、用水の透明感を見ながら投入量を適宜調整して下さい。
ペットボトルのキャップ内側に、本製品を0.5ml計量した状態。
500mlペットボトルにブース用水を採取
ブース処理剤を0.5ml添加してよく振とうする。
濁った状態
ブース処理剤を更に0.5ml添加して振とうする。
透明(フロック生成)
ブース処理剤の必要添加率を算出
0.5mlで透明→用水に対して0.1%必要
1.5mlで透明→用水に対して0.3%必要
<投入時>
ブースの稼働中に投入してください。
投入後最低30分間はブースの稼働を止めないでください。
投入時間は特に決まっていません。
<投入箇所>
ブース処理材が充分に分散する箇所に(液流がある)に少しずつ投入して下さい。
1ヶ所にまとめて投入しないで下さい。
<フロックの処理>
生成したフロックはできれば毎日除去してください。
フロックが取りやすくなった状態で除去してください。
細かいフロックは除去する必要はありません。
除去したフロックは塗料中に有害物がなければ一般産業廃棄物扱い又は、焼却処理を行う事が可能です。
注意事項
マイノール D-750の取り扱いにはゴム手袋・保護眼鏡などの保護具を着用してください。
薬剤が身体にかかったときは水でよく洗ってください。もし、眼に入った場合は直ちに清浄な水で15分以上洗浄し、医師の手当てを受けてください。
<外観> 白色粉末
<見掛比重> 0.7~0.8
<pH(20℃ 0.25%水溶液)> 11.8
<容量> 15g入り
<労働安全衛生法>
<毒劇物取締法> 非該当
<消防法(危険物)> 非該当
<化学物質管理促進法(PRTR法)> 非該当